指名が来るか・来ないかの違いは?

指名が来るか・来ないかの違いは?

常日頃、当店のロイド達を一人一人見ながら「指名が来るか・来ないか」の違いは何か?と考えています。
これは、当店に限らず、他店様も同じ事と思っております。
結論から言うと「お金を払ってでも、会いたいかどうか」の価値です。
このお仕事を始める子の理由は様々ですが、その中でもこのような理由で応募する子もいます。

「普段、女性からモテるのでこういう仕事が向いているかも知れない」という理由で応募してきた子もいました。

この時に私が感じたのが、どのレベルでモテるのか?

例えば、この子が女性とデートをする際に、食事代からデート費用まで全て自腹、という関係性で「モテる」と言っているのであれば、
自身がデート費用を負担しているからこそ、相手をしてもらえている、という可能性があります。

私達は真逆で「お客様に最高のデート・ヒーリングを提供する対価として、費用をご負担していただき、さらにお仕事として料金をいただく」というところまでです。

つまり、お客様目線で、キャストを見た時に「お金を払ってまで会いたいとは思わない」という子は、指名がないと言う事です。
女性風俗店は年々増え続け、飽和状態となっている中、店舗同士のお客様の取り合い、さらにその中から、自身を指名してもらうという事は、よほど、キャストに魅力があり、お金を支払ってでも会いたい、と思える子である事が必要なのです。
「とりあえず登録すれば指名が来るだろう」と考えている子は、一番指名に繋がっていないと思います。

登録した上で、

この店舗の方向性は?
どのようなお客様が利用されるのだろう?
どのような男性が指名されているのだろう?

など、研究すべきところはたくさんです。

私が、出張ホストを始めた2013年に遡ってお話をしてみたいと思います。

当時は「女性風俗」という言葉はなく「出張ホスト」という言葉が、この業界の中心用語でした。
店舗によっては、デート専門店やデートや性的サービスのどちらも提供している店舗、出張ホストという言葉ではなく「レンタル彼氏」という独自の言葉で、
接客をしている店舗もありました。

私は出張ホスト「プレシャス」という店舗に所属することになりました。(すでに閉店しています)

ここで、私がすぐに行なったのが、まず店舗トップページにある公式掲示板に、お客様方から、注目してもらうように、少しオーバーに書き込みをしました。

「皆様、初めまして。韓流王子です」

と。

「頭のイかれたやつが入ってきた(笑)」と面白がるお客様がいたり「面白い子が入ってきた」と好意的に感じてくださるお客様がいたりで、指名はすぐ入りました。(もちろん、そのおかげで某掲示板に悪口も相当書かれました 苦笑)

新人が注目してもらえるのは、ほんの一瞬です。
この一発目にどう印象つけるか?でお客様への興味は変わります。
しれーっと入店し、じっとしていたら、誰にも注目はされないのです。

次に自分にとっての武器を考える事にしました。

「韓国語が話せる(ビジネスレベル)」「歌が得意(韓国にてグループ活動経験者)」「話が得意」というところが武器になると思いました。
しかしながら、これだけでは、長時間のご予約をいただけるかどうかは、わかりません。
ここで、一つ、長時間の予約を得られる方法を考えました。

それは「長時間一緒にいないと勿体無い」と思ってしまう場所で、時間を共にする事が一番だと気づきました。
私はすぐに「ディズニーの年パス」を購入しました。
これは、仕事に対する金銭的投資です。

入店後、早いうちからディズニーでデートをするご予約が入り、また、店舗の代表も「ディズニーデートなら、橘をお勧めしておけば間違いない」という事で、フリーの指名から、お勧め指名で「ディズニーに関するデート」は、私に振られるようになりました。

また、個人サイトには「年パスがある為、ディズニーデートを12時間以上でのご予約をいただいた場合、お客様のチケット代はプレゼントします」

と記載し、他キャストとの優位性も出しました。

何事も、戦略が必要、と言う事です。

基本、プレシャス在籍の時は31日のうちの1日、休みがあったかどうか、わからないほど毎日接客していたのを覚えています。

休みの日は朝一で、スタッフにメールを送り「本日、フリーのお客様がいらっしゃいましたら、全て私をお勧めしてください」と自身を売り込みました。

やる気のある子は、店舗側も率先して売り込みをしてくれます。

ここまでが、私が新人時代に行なった戦略の一つです。(他にもたくさんありますが、それはまたのちに)

これから、出張ホスト・女性風俗のお仕事をしたいという男の子は特に、「自身にあった店舗か?」「どれだけやる気があるか?」を確認してから応募してみてください。
「登録したけど指名が来ない」というのは、全て店舗側の責任ではありません。
所属している全員に仕事がないのであれば、店舗側に問題がありますが、広告を出したり宣伝をしていて、他キャストには指名があるのに自身にはない、と感じている子は、上記をよく読んで、自分に出来る事を考えてみましょう。