徹底的に排除、裏引き問題

記事を書いていく中で、いつか書きたいと思っていた問題でしたが、他店様で「裏引き問題」が起きたとのツイートを拝見し、リプライもさせていただき、筆を取りました。
いや、スマホを取りました。

同じ運営側の人間として、素晴らしい英断だと思います。

さて、この裏引きについて、どうして起きるのか?どう対処する必要が良いのか?など、様々な点を見て行きたいと思います。

裏引きはなぜ起きる?

とても簡単な理由です。

お店を介さず100%自分の取り分としたいから、です。
これ以上の理由はありません。

いわゆる店の規約より欲を優先してしまった、という事です。

裏引きにはいくつかのパターンがあります。

まず一つ目は、

【キャスト自身がお客様に持ちかける】

例)
キャストがお客様に、「お店との取り分が半々だから、60分(一万円)の予約を入れてくれても僕には五千円なんだよね。だから、通常の金額の70%分(7000円)払ってくれたら接客するよ。ただ、お店には言わないで」

これがよくあるキャスト側がお客様に出す提案です。
お店の金額よりも安く利用が出来る為、この言葉に乗ってしまうお客様もいると思います。

ただ、一つ目の場合は、罪悪感からお店側に「キャストからの裏引き誘導があった」とお客様は伝える事があります。

二つ目は、

【お客様も知らないうちに共犯にされている】

このパターンは、通常料金をいただき、予約があった事自体を、お店に報告しないやり方です。
ただし、これに関して抑制する方法は、あります。

当店では予約が入り、キャストがお仕事をする事で、その予約金額の1%の数字がランキングポイントとして加算されます。(12時間以上の予約や、遠距離接客は、ボーナスポイントも加算されます)

もうお気づきになられたと思います。

上記の場合、お客様がキャストのランキングを応援している場合、いつまでたっても、ランキングにポイントが反映されません。
そこでお客様はお店に「ポイントが反映されていない」という事で、連絡を取ります。
そこで発覚します。
ただし、キャストもお客様もランキングに興味がない場合は、この方法も破られてしまいます。

三つ目は、

【一つ目の逆のパターンです】

お客様側からキャストに裏引きを持ちかけ、割引を促し利用をするという流れです。

一番タチが悪いのがこのパターンです。
こういう誘惑をするお客様は、遊びなれており、自分さえ内緒にしておけば発覚しない、という事を理解しています。

当店でも2018年に裏引きの発覚がありました。

キャストのタダ会いが発覚し、新着情報にて処分の告知を出したところ、裏引きをしていた別のお客様の嫉妬から、お店に「タダ会いしている客がいて、なぜ私は払っているんだ」と連絡がありました。
詳細を聞いてみると、キャスト側から「今日の予約は4時間だし、ここまででお仕事が終わりだから、朝までプライベートとして一緒にいられるよ。少しだけ出してくれればだけど(料金を)」という誘惑をされ、話に乗ってしまった、というものでした。

つまり裏引きの発覚は、様々な要素が絡んでおり、リスクの高い賭け、でもあります。

当店の場合は、キャストは退店処分&罰金。

この理由は、「利益を生むどころか問題を起こすキャストに用はない」これに限ります。
(しかし、別のお客様との接客では、利益を出していたので、泣く泣く切りました)

他にも、LINEのやりとり(当店独自開発のメールシステム以外での直接のやりとりは禁止)をキャストから誘導され、最終的に私に報告をしてくれたというお客様が何名もいました。
(やらかしたのは全て一人のキャストですが、このキャストも処分しております)

では、100%取り分が欲しいキャストはどうしたら良いのでしょうか?

独立しましょう。

好きにお店を出し、運営をしてみたら良いと思います。
届出を出してキャストが自分だけの体制で運営するなら、楽だと思います。

ただし、女性風俗業界はすでに飽和状態。
ここから夢描いていた運営をするのは、決して簡単ではないでしょう。

さて、裏引き問題がどう起きるか、という点をピックアップしてお伝えしましたが、別の視点からこの問題について見てみましょう。

該当のキャストを、ルールを守った上で指名をしていたお客様は、半端ない憤りと、またそのキャストに対する不信感、残念な気持ちを抱くでしょう。
一部のお客様と悪質なキャストのせいで、楽しい時間を過ごしていた他のお客様は、全てを奪われる事になります。
また、店舗側も時間をかけて、人気キャストの地位まで上げた場合、全てを失う事になります。
退店処分となったキャストも、一気に指名客を失うので、皆が何一つプラスになる事はありません。

また、裏引きは業務上横領罪として考えられる場合もあります。

当店の場合は、運営側で解決できない場合に至った時は、法に任せる事にしてある為、顧問が動きます。

そうなった場合、キャストは裏引きで得た利益よりも、大きなものを失う可能性があります。

このように、裏引きは【金銭が絡む欲】から発生する為、絶対に抑え込む事が出来ませんが、キャストはお店に所属し、そこから生まれたご縁で今いるお客様と出会えた、という事を忘れてはなりません。

キャストもお客様も、双方が安心・安全に《接客ー利用》出来るように、契約書・規約書というものが存在するのです。

最後に、もう一つ。
女性風俗をご利用されている方々へ警鐘です。

今、利用している店舗のサイトを隈なく調べてください。
お店独自のプライバシーポリシーや、運営会社および特定商取引法に基づく表示がありますか?

何かキャストと問題が起きた場合に、明確な表示がないと運営・キャスト・お客様、全てに面倒な事がふりかかってきます。

女性風俗だけでなく、ネット上でビジネスを行う場合に、記載されているのは基本です。

イケメンがいるから!というだけでなく、その店舗自体がしっかりと運営体制を整えているかを再度見直し、利用を考えてみましょう。

素敵な女風ライフを。